福島復興レポート②浪江駅・原ノ町駅編です。 浪江駅へは、2017年4月に常磐線が運転再開しました。今回は、浪江駅を見学し、福島県北東部の主要駅・原ノ町駅へ向かいました(2017年6月)。
前回のレポート
常磐線(北部)の最南端・浪江駅とは?
駅名 | いわき駅 | 竜田駅 | 富岡駅 | 夜ノ森~双葉駅 | 浪江駅 | 小高駅 | 原ノ町駅 |
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JR線の復興 | 特急ひたち終点 | 2014年6月運転再開 | 2017年10月運転再開 | 2019年末までに運転再開予定 | 2017年4月運転再開 | 2016年7月運転再開 | 福島北東部の主要駅 |
近隣の町の様子 | 2015年避難指示解除 | 2017年避難指示解除 | 帰還困難地域 | 2017年避難指示解除 | 2016年避難指示解除 | ||
当ブログ取材 | ①2016年12月 | ②2017年6月 | ③2018年2月 | (②) |
浪江駅は、常磐線を仙台から下った場合、最南端にある駅です。浪江駅から南は、現在も不通区間となっています。
今回は、常磐線の不通区間(2017年取材時)、竜田駅から浪江駅の間を走る、代行バスに乗車しました。代行バスは、放射線量が高い帰還困難区域を通りますので、窓の開閉は禁止されています。
常磐線の最北端(2017年取材時)の竜田駅に到着
いわき駅から普通列車に乗り継ぎ、常磐線の最北端(2017年取材時)竜田駅に到着しました。ここから先へ、電車で行くことはできません。
竜田駅前で、代行バスが待っています。乗車時間が長いため、観光バスタイプです。
常磐線の最北端(2017年取材時)、竜田駅。鉄道ファンらしき少年がいました。
浪江駅まで行く便は、1日2本だけです。
帰還困難区域(夜ノ森駅~双葉駅周辺)へ
「この先、自動二輪車、原付、自転車、歩行者は通行できません」という意味の看板があり、帰還困難区域へと入ります。窓の閉まるクルマは、通行できます。
営業休止中のガソリンスタンド。道路(国道6号線)以外に立ち入らないよう、柵が取りつけられていました。
送電線の先は、福島第1原発です。
地元に展開する、うさぎ堂薬局の支店(休業中)。雑草が伸びてきています。
休業中のファミリーマート。人の背丈ほどの草が入口を塞いでいます。
帰還準備が進む浪江駅
代行バスが浪江駅に到着。ここから北は、常磐線が開通しています。今回は電車の接続が悪いため電車には乗れず、引き続き代行バスで、原ノ町駅へ向かいます。
浪江駅周辺です。ローソンが昼間のみ営業再開。また、休業していた東邦銀行が、(2017年)6月16日に営業を再開します。浪江駅の東側は、線量が低い避難指示解除準備区域となり、昼間は復興に向けた準備が進められています。
現在のところ、あまり人通りはなく、工事関係者や役場の関係者が目立つ様子です。
原ノ町駅に到着
原ノ町駅に到着。相馬野馬追で有名な町です。
原ノ町駅すぐの屋台村の、歩歩(ふうふう)は、震災の翌年に営業を開始。歩歩(ふうふう)の店名には、一歩一歩ゆっくりと歩みを進める意味が込められています。
伊達鶏親子丼(小)は、小鉢、味噌汁、デザートがつき500円! 地元で大人気のお店で、5席のカウンターはすぐにうまります。肉質が良い上に、素材にあった火の通し加減が秀逸です。
伊達鶏チャーシューのクリームチーズあえ(350円)もとてもおいしく、都内なら600円ぐらいになると思います。最新の営業時間はFacebook等で確認願います。
- 月・火:11:00~15:00
- 月・火・木・金:17:00~20:00
- 土日:11:00~20:00
- 定休日:水曜日
以上、福島復興レポ② 避難指示解除の浪江駅を見学し原ノ町駅へでした。
福島復興レポを終えて
あまり主観を入れずに町の様子をレポートしましたが、個人としては、福島第一原発が、あくまでも東京電力福島第一原発であることの、東京人にとっての意味。そして、全ての原発が止まっても、電気は止まらなかったことの意味を考えさせられました。
復興が進んでおり、そろそろ観光で訪ねても良い頃だと思います。下の記事では、楢葉町の、海が見える穴場の温泉を紹介しています。