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温泉の効能・効果 疲れが取れるというのはウソ?

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温泉で疲れが取れるというのは、本当なのでしょうか?

この記事では、休みの土曜日はほぼ寝るだけ、日曜日も頭が重く、動けるのは夜だけという重度の疲労体質だった筆者が、関東甲信越の100以上の温泉を巡った体験を記しています。

【改訂・加筆記事】この記事は以前の記事に、改訂・加筆したものです。

(結論)温泉特有の疲労回復効果は限定的

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温泉の効果のうち、科学的に確かなのは、温度、水圧、浮力の3要素と、場所を移ることによる気分転換の効果です。温泉成分による効果は、学者によって意見が分かれます(※)

※例えば、ラジウム温泉のホルミシス効果は、学者によって意見が分かれる。

ただし、自宅の風呂に入ったあとに、爽快感を感じることができる健康体の人なら、温泉は効果があります。温度、水圧、浮力の3要素に、場所を移ることによる気分転換の効果が加わることが、大きいでしょう。

重度の疲労体質の筆者が、関東甲信越の100以上の温泉を巡った結果、疲労回復に、自宅のお風呂や、スーパー銭湯を明らかに超える、確実な効果があった温泉は、残念ながらありませんでした。

しかし、2つだけ例外的に効果があった温泉がありました。

1つ目、山梨の神の湯が教えてくれた「温冷交互浴」の威力

広告代理店の営業マンだったころ、もともと疲労体質だった私の体の疲れは、ピークに達していました。疲労体質の方なら分かると思いますが、そもそも調子の良い日が1日もない。休みを取れた土曜日は寝るだけ、日曜日は夜まで絶不調。休みらしい休みは、日曜の夜の数時間だけでした。

少しでもましにと思い、出張先の宿は温泉を選ぶこともありました。しかし疲れの「プロ」に、温泉ごときは効果はありません。

しかし、唯一の例外が、山梨県の甲斐市にある神の湯温泉でした。神の湯温泉は、浴槽が多くあり、それぞれ温度を変えてあります。そして掲示に従って、温度を変えながら出たり入ったりしていると、普段感じない爽快感を久しぶりに感じることができました。

 

この「温冷交換浴」は、各地の温泉や銭湯でも応用可能です。簡単に言えば、浴槽の温度を変えながら、3~5分入浴、数分冷ますを繰り返すだけです。体調と相談し、半身浴を併用しながら行います。かなりの疲労体質でも、効果が出るはずです。

2つめ、温泉への考え方を変えた群馬県の「沢渡温泉」

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例外的に効果があった温泉の2つ目は、群馬県の沢渡温泉です。沢渡温泉は、群馬三名湯の、草津温泉、伊香保温泉、四万温泉を結ぶ三角形のなかにある、寂れた温泉です。しかし、寂れたのは戦後になってからで、江戸時代には、熱海温泉と並ぶ地位を持っていた歴史ある温泉です。

沢渡温泉を訪ねた頃は、会社を辞め独立しており、長時間のパソコン作業から腕の神経痛に悩まされてました。この神経痛は、2週間おきの整体や、食事、睡眠では、治りませんでしたが、沢渡温泉に1泊しただけで、驚くほど改善しました。この経験は、私の温泉観を大きく変えました。

沢渡温泉

  • 泉質:カルシウム・ナトリウム一硫酸塩・塩化物温泉
  • 効能:切り傷・やけど・神経痛・リュウマチ・運動麻痺・慢性消化器病・痔・冷え性・糖尿病・婦人病・病後回復期・水虫 等

沢渡温泉の効能には、神経痛が含まれています。つまり、温泉は指定された効能に当たる病気を持った人が、源泉かけ流しなど、良質な温泉を訪ねれば、効果があるのです。該当する症状がない健康体の人が、温泉で効果を感じられないとしたら、それは当然です。

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自宅の風呂でできる疲労回復の工夫

温泉の効果のうち、科学的に確かなのは、温度、水圧、浮力の3要素と、場所を移ることによる気分転換の効果です。温度、水圧、浮力の3要素は、自宅の浴槽でも効果があります。

そして、近年、炭酸ガスの血管拡張作用は、効果があると認める専門家も出てきています。炭酸泉は、特にドイツではよく利用されていますが、日本でもスーパー銭湯での人工炭酸泉の導入が増えています。

家庭では、バブなどの炭酸入浴剤が思い浮かびますが、濃度が薄いように感じます。疲れがひどいときには、バブなどを5つ入れています。ただし、香料・着色料なども5倍になるので自己責任でお願いします。また、お湯の温度をぬるめにするのがポイントです。

(結論)温泉の効能・効果 疲れが取れるというのはウソ?

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もし疲れを取るために温泉に行くとしたら、次のことが言えます。

  • 疲れの程度が軽い方(寝れば回復する、入浴はたいてい心地よいというレベル)… 温度、水圧、浮力の3要素は、自宅でも十分。温泉は、気分転換の効果が大きいです。
  • 疲れの程度が重い方 … 疲れは様々な要素が重なっています。例えば、肝臓が疲れているため、肩がこるなど、体の仕組みは複雑です。温泉に数日通った程度で、重度の疲れが取れることはありません。最も効果があるのは、睡眠と食事です。睡眠と食事で、まず体調を整えてから、温泉に行くと良いと思います。
  • 自宅でもできること … 半身浴、交換浴、ぬるま湯など、疲労回復に効果がある入浴法を徹底。効果を高めるなら、炭酸浴。ただし、22時を過ぎ、眠くなってきたのに入浴するなら、睡眠に当てたほうが、疲労は回復します。

温泉の疲労回復効果は、軽度の疲労や、筋肉・神経の疲労に限られます。中程度以上の疲労なら、生活習慣の立て直しが先決です。

ただ、温泉は、移動して、景色を見て、バランスの良い和食を食べ、何度もお風呂に入って内蔵や体を温め、仕事をせず早めに寝て、早起きしてのフルセットですので、「お風呂そのもの」の効能を離れて言えば、もっと積極的に活用しても良いと思います。そう考えるからこそ、何度も近場の良い温泉を紹介してきています。

www.jarna.jp

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追記①

たとえば38度程度のぬる湯でも、湧かし湯だとそこまで温まらないけどかけ流しの温泉だとかなり温まるという効果を私は感じます。なので、体を温めることで癒える種類の不定愁訴には浸かるだけでも効果があるのかなと(id:happydustさん)

優れた温泉(特に源泉かけ流し)が湯冷めしにくいのは、自分としても体験から、決定的だと考えています。この記事で触れなかったのは、この記事の趣旨が「温泉を基本から考え直す」であったためで、話がごちゃつくのでカットしてあります。後日、沢渡温泉の記事を書くときに、湯冷めのしにくさについて書こうと思っています。

追記②

温泉自体に効果はあると思いますが、○○の成分湯とかはよくわからないです^^;(id:SASAYAMAさん)

温泉の成分については、「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは - 環境省」を読んでいただければ、分かりやすく完璧に書いてありますよ! 検索に上がる温泉の解説記事は、このPDFのパクリに過ぎないものが多いです。