ほとんどセブンのＣＭ ＴＢＳ「コンビニグルメランキングin京都」
７月１２日夜のＴＢＳ「所さんのニッポンの出番！コンビニグルメランキングin京都！」（２時間スペシャル）を見て呆れています。
もうずっとセブン-イレブンの宣伝ダダ流しなのです。いまは外人が見るコンビニの驚くべきところのコーナー。外国人に日本を褒めてもらう企画は、自信喪失気味の日本人に心地よい最近のトレンドです。しかし日本人は、外国人は打算なくモノを言うと思い込んでおり、つい信じてしまう面があり扱いには注意すべきです。
まず外国人はセブン-イレブンの床のピッカピカ加減に驚いてみせます。
確かに、床のピッカピカさはセブンの隠れた売りであり、私、写真に撮ったこともあります。その後外国人が驚いたかどうかは忘れましたが、複合コピー機の最新機能を紹介。さらにおにぎりに最近の進化を紹介。これＣＭですよね？
そのあと、所さんと出演者がＴＢＳ内のセブン-イレブンに行き、売上１位商品を当てるゲームが始まります。「チョコチップクリームのちぎりパン」が出てきました。確かにこれはおいしく、ブログに書こうと思って写真を撮ってあったくらいです。でもセブンのクリームものは健康に悪い印象が強くお蔵入り（このブログ「健康じゃーな」です）。
買った時に調べたのですが原料は多い順に、小麦粉、ファストブレッド、チョコレート、マーガリン、砂糖。ファストブレッドとマーガリンは健康上黄信号なんですよね。テレビ局は１０局くらいしかないわけで、だらかこそ「公共の電波」と言われています。一企業の製品を一面的にほめるのはどうかと。そのあと３０年ほどのロングセラーとして「ブリトー」を紹介。こういう客観性があるのはいいと思います。
結局ＴＢＳ内セブン-イレブンの売上１位はセブンカフェとのこと。安くておいしいですから、結果には納得できますが、小１時間この調子です。
小籠包を押しに押しましたね プライドはもう「捨てま」したか？
そのあとセブンのプライベートブランドの冷凍食品である「小籠包」を押しに押します。もう押し売りに近いほどだったので、今ごろセブン-イレブンの店舗では欠品になっているはずです。まず、京都で飲食店を経営する外国人に小籠包を食べさせてうまいと言わせました。これは強制したわけではないからいいだろうという人もいそうですが、まずいと言ったら放送しなければいいのです。マスコミを見極めるには「何を報じていないかを見よ」と習いますよね？そのあとご丁寧に、別の中華料理店のシェフに食べさせ「ハオチー！（＝うまい！）」一言を引き出したあと、「冷凍食品だと思いますか？」「いいえ思いません」という、謎の問答が放映されます。プロでも冷凍と分からないとのまとめ。
この小籠包のくだりだけで、ＣＭに換算したら１５秒の５０本分の効果は固いと感じます。最低でも２０００万円の価値があるはず。結構多くの視聴者が番気味自体がまるごとＣＭのようなものだと認識していればいいのですが、勘違いしている人もいるはず。ネットのように「記事広告」「提供ドコドコ」の表示を出しませんから。これはまずいのではないのでしょうか？セブン-イレブンから広告費をもらっていないのなら問題はないですが、逆にもらっていないのに「コンビニグルメランキング」のタイトルでファミリーマートやローソンに一切触れないとすれば、そっちに怒られますよね？だから、プライドはもう「捨てま」したか？と聞いています。いまこの一瞬は、ＣＭだと思わない視聴者もいるし小籠包もガツンと売れますけど、これを繰り返したらいつか消費者はそっぽを向くはずです。そうしたらすでにオワコンの呼び名が高いテレビ局は、その後どうするのでしょうか？これ単純に「提供セブン-イレブン」のテロップをときどき挟んだほうがフェアだし、ＴＢＳにとってもセブン-イレブンにとってもクリーンな印象で良いと思いますがどうでしょうか？
この小籠包は冷凍食品ですがレンジでチンではなく、フライパンで焼くこだわった商品だそうです。この商品を作るにあたって担当者は１０回も台湾を訪問したとのこと。製造機械も見事な仕組みで、薄い皮、たっぷりの肉汁を実現するために特注されています。そもそも私はセブン-イレブン派です。下のようなエントリーをしてセブン-イレブンを評価したばかり。
セブン-イレブンは、ファミリーマートやローソンと全く違うと思っています。評論家は判で押したようにセブンは商品開発力と言いますが、私は珍しく取り上げられた「床が照明を反射し光り輝いている件」や接客の差も大きいと思います。日商１０万円違うんですよ（サークルKサンクスの床をご覧なさい）。ときどき講演の仕事をしているのですが、何度もセブンがなぜ強いかという話をしています。それだけに、「捨てま」したか疑われるような内容ではなく、「提供セブン-イレブン」のテロップをときどき挟んで正々堂々とやってほしいです。「提供セブン-イレブン」が表示されても良いものは良いのですから、消費者は普通に買います。そしてこのフェアなトレードは長続きするはず。
番組はこのあと、店内の「タブレット」でお店にない商品を注文できることを紹介します。所さんは空気を読んで「すごいサービスだな」と言いますが、私はすごいＣＭだなと思いました。電気自動車のバイクによる配達も紹介。宅配専用の高級な弁当もあるそうで。全国売上４位は「シャキシャキレタスサンド」。３位は「金のビーフカレー」。２位は「鯖塩焼き」でした。ここでテレビのスイッチをオフにしました。なぜかと言うといま出かけないとなくなってしまうからです。
小籠包買ってみた
番組終了まで待ったら小籠包はなくなります。放映中にセブンに行きましたがもう「紹介されました」のタグが貼ってあります。仕事が速い。すでに２袋しかなかったので、両方買っちゃいました。あとの方ごめんチャイな。
その後コピー機で書類を印刷して、水道料金を払って、その前にキャッシュディスペンサーも使いました。セブン-イレブンはもはや生活インフラ。ないと生きていきません。セブン-イレブンは中身のある商売をしてきたし努力を重ねてきたと思います。だからテレビで大々的に取り上げられても、それは嘘ではないと思います。
セブンのすごさは前会長のこだわりにあると私は思っています（現社長なんてよく知らん！）会長が納得できる味に仕上がらないと、商機を逸しても店頭に置かなかったこともあると聞きます。私はセブン-イレブンに対し個人商店のような信頼感を持っています。だからこそ「提供セブン-イレブン」のテロップを入れたとしても、その価値は揺らがないと思っているのです。
早速頂きました。確かに皮が薄めで肉汁たっぷり。調味料が濃すぎず自然な味でした。難点はサイズが小さく、メインのおかずには厳しそうなところ。もう一品とか、おつまみに最適です。料理も鍋を使いますが、水を張って８分放置するだけ。耐熱の紙に載せて蒸すため、特別な道具は要りません（鍋のふたは必要）。一度試してみる価値はあると思いますよ。
しかしテレビ局は断末魔に苦しんでいるのはわかるけど、全編ＣＭのような対症療法でなく、テレビマン本人が面白くて仕方がないというコンテンツをやってほしい。特にテレ朝、ＴＢＳは何かポジションが上がりましたが、フジが落ちただけです。ここらで、プライドを見せて欲しいです。
(^^)/ じゃーな
追記 紹介されていたさばの塩焼きはうまかった。レンジでも定食屋に迫るレベル。小籠包とあわせて６００円くらい試しました。テレビの力はやはり大きい。