ワークマンプラス(イージス)で、自転車、スキー・スノボ、通勤は可能なのでしょうか? 実際の体験談を交えて、ワークマンプラス(イージス、ファインドアウト)と、自転車、スキー・スノボ、通勤との相性を説明いたします。
- ワークマンプラスは、作業現場に耐える性能のカジュアルウェア
- ワークマンイージスは、防水性にこだわったシリーズ
- ワークマンイージスは2タイプ
- 肉厚タイプのライドオン・イージスを紹介
- イージスシリーズにスキー・スノボ用が登場?
- ワークマンプラスでの通勤(スーツの上に着る)ならファインドアウト(find-out)がおすすめ
ワークマンプラスは、作業現場に耐える性能のカジュアルウェア
ガテン系御用達の作業着ショップが、ワークマン。近年は、作業着メーカーとしての、風雨や寒さを防ぐ技術の蓄積を生かした、カジュアルウエアの人気が上がっています。
特徴は、高性能で格安であるということ。まだ数は少ないですが、カジュアルだけをそろえた、ワークマンプラスの店舗もできています。通販購入も可能です。
- 通販:ワークマン 公式
ワークマンイージスは、防水性にこだわったシリーズ
ワークマンでバイク乗りに評判が良いらしいイージス防水防寒スーツ買ったら凄すぎた。全く風通さないしめっちゃあったか。書ききれない程に色んな工夫がされてる。しかも上下で6800円!アウトドアメーカーなら余裕で2万はしそう。ブランドとか気にしないコスパ重視な人なら冬キャンプにも絶対おすすめ
— 松平(まつだいら) (@MTDrink) 2018年11月18日
ワークマンイージシリーズの標準モデルは、イージス透湿防水防寒スーツ上下組(上下で6800円)。軽量で薄いウェアですが、冬場でも、バイク乗り、釣り人、自転車通勤の人などに、強い支持を受けています。例年、店舗でも通販でも、すぐに売り切れる傾向です。
薄いウェアですが、想像以上に防寒性が高く、防水性にもこだわりがあります。例えば、首周りは、ファスナー部分を布を重ねて覆い、さらにマジックテープで留め、1滴の水も侵入しないように工夫されています。
パンツは上着よりも肉厚で、非常に暖かいです。
パンツのファスナーも、布を重ねて覆い、さらにごく少量の浸水した水を逃がす、風穴をつけるこだわりです。股の部分に幅があり、動きやすく、自転車乗りにも最適です。
ワークマンイージスは2タイプ
ワークマンイージスの売れ筋は、おもに2タイプです。
商品名 | ポイント | 特徴 |
イージス透湿防水防寒スーツ上下組 | 薄くて軽くて暖かい | 軽くて防寒性が高い。冬場の自転車乗り、釣り、ジョギングなどがターゲット。デザインがスポーティで、タウンユース向けとは言えない。関東以西で山間部以外なら十分な性能。上下で6800円。 |
ライドオン・イージス | 肉厚(重くはない) | 防寒性がとくに高い。冬場のバイク乗りなどがターゲット。甲信越や北日本でも十分対応。デザインが良くタウンユースも可能。上下別売り(各4~5千円)。 |
肉厚タイプのライドオン・イージスを紹介
写真が、肉厚タイプのライドオン・イージスです。2016年の品評会でサンプルを頂きました。定価は4900円(上着)。品評会で見たところ、質感がよく肌触りは合成皮革の製品に近いでした。
※記事の公平性を保つため、開発者と交流する機会は辞退し、抽選の景品も辞退しました。
冬の屋外でライドオン・イージスを着てみました
関東に初寒波がきた、2016年11月8日、ライドオン・イージスを初めて着てみました。驚いたのが、部屋のなかで着ると、すぐに蒸し暑さを感じたこと。汗をかいてしまうので、部屋のなかでは着用しないほうが良いです。
外に出ても、寒さは全く感じません。本当に寒いのか、ファスナーを開いて確認したほどです。なお、首元は外気が入るので、コンパクトなマフラーがあったほうが良いです。
ライドオン・イージスは、ポリウレタンとポリ塩化ビニルを50%ずつ混成した素材です。本革のバッグと比べれば、化学製品であることは、分かりますが、質感、手触りはかなり良好です。手で持つとかさばって少し重く感じますが、着ると思いのほか軽い、不思議さがあります。
夜はかなり冷え込みましたが、ライドオン・イージスは、自転車で走っても全く問題ありませんでした。外気温や天候に関わらず温かいので、厳冬期でも出かけたくなるはずです。家着の上に1枚でもOKですので、朝のウォーキングにもおすすめ。
ライドオン・イージスを寒い雨の日にテスト
翌日は急な雨で、傘なしで自転車で約30分走りました。ファスナーは防水ではありませんが、特に気になる浸水はなく、寒さも感じませんでした。自転車やバイクで、予期せぬ雨にあった場合でも、30分程度なら、大きな問題はないでしょう。
ライドオン・イージスを雪の日にテスト
2016年11月24日、大雪の日にイージスライドオンをテストしました(神奈川県の津久井湖)。マフラーがあれば、セーターなしでも問題ありません(下はスーツです)。外気の遮断性が高く、雪による水濡れにも強いです。
当日の寒さは、下の記事で分かります。
関東甲信越なら、セーターなし、ライドオン・イージスだけでOK
結局2016年の冬は、セーターなし、ライドオン・イージスだけで過ごせました。首都圏はもちろん、長野県や、日本有数の豪雪で知られる新潟県内陸部でも問題なし。群馬のような、強風の地域にも強いです。
ただし、首都圏ならイージス透湿防水防寒スーツ上下組でも十分です。ライドオン・イージスは、以下のような方におすすめです。
- 豪雪地帯や北日本を中心に、特にしっかりした防寒具を求める方。
- 首都圏でも、長時間バイクに乗る方。
- タウンユースに合ったデザイン性を求める方。
なお、ライドオン・イージスは、防湿性が高く蒸れやすいため、必ず定期的に洗濯してください。
通販の場合、このように届きます。上着は4800円。
色は4色、サイズは4つ。サイズは、日本人向けの標準的なサイズです。公式サイトでは、ライドオンで検索します。
シューズも安いく高性能
雪国への出張がある方は、アウトドアブーツも激安(2300円)です。
タウンユースや、少々の雪や雨なら、写真のシューズ(1900円)がおすすめです。自分は、2018年に購入しました。ただし、サイズ刻みが大ざっぱなため、大きいと感じる場合は、市販の衝撃吸収タイプの中敷きを敷くとしっくりきます。防寒性が高い分、むれますので、防臭は注意してください。
イージスシリーズにスキー・スノボ用が登場?
イージスシリーズには、さまざまなウェアがありますが、2017年の新作は、写真のイージススノー(上下で5800円)です。一見、スキー・スノボ用に作られたように見えますが、実はスキーウェアにデザインを似せただけ。
スキーに利用するなら、生地の冒頭で紹介した、定番のイージス透湿防水防寒スーツ上下組が良いでしょう。データを見ると以下のようになります。
- 耐水圧10,000mm
- 透湿度3,000g/㎡(24h)
スキー場では、雪上に転んでしまったり、雪のベンチに腰かけたりのほか、降雪にあうこともあります。ここで基準になるのは耐水圧です。晴れのスキー場では、5,000mm、降雪のスキー場では、10,000mmが必要とされますので、イージス透湿防水防寒スーツ上下組は、これを十分に満たしています。
一方、蒸れにくさを示す透湿度は、激しい運動となるスキー・スノボでは、5,000g/㎡(24h)必要とされます(スノボ歴30年の飯田フサキ氏による)。イージス透湿防水防寒スーツ上下組では、数値がやや不足します。スキー・スノボウェアは、蒸れると体温低下にもつながります。そのため、レジャー目的のやや軽めのスキー・スノボなら、イージス透湿防水防寒スーツ上下組で対応できると言えるでしょう。
ワークマンプラスでの通勤(スーツの上に着る)ならファインドアウト(find-out)がおすすめ
イージスをスーツの上から着る場合、イージス透湿防水防寒スーツはデザインがふさわしくなく、ライドオン・イージスは、スーツの上着がはみ出してしまいます。
いくつか選択肢がありますが、丈が長めのファインドアウト(find-out)がおすすめです。
ただし、ファインドアウト(find-out)は、秋向けでやや防寒性は弱いため、冬はインナーの併用がおすすめです。
インナーは、ユニクロライトダウンがちょうど良いです。
ユニクロライトダウンと合わせる場合、ファインドアウト(find-out)はワンサイズ上を店員さんにすすめられます。自分は、身長175cmの標準体形で普段Lサイズですが、LLにしました。心配な肩周りの落ちはあまり感じられませんが、袖はやや長めです。親指を通して手袋代わりにすると便利です。暖かい日は、袖の先を折れば気になりません。
冬の首都圏なら、ワイシャツ+ユニクロライトダウン+ファインドアウト(find-out)で寒さ対策は十分ですし、甲信上越ぐらいの寒さでも、スーツ+ユニクロライトダウン+ファインドアウト(find-out)で寒さ対策は万全です(2018年12月に、新潟市、上越市、長野市、高崎市でテスト済み)。
北日本では、この組み合わせでは不十分でしょう。
スーツを着用しつつ、楽にカジュアルに過ごす方法は、次の記事で説明しています。