PDCAサイクルを回すとか言ってるやつ。意味あるの? 古すぎ。
PDCAサイクルを回すとか言ってるやつ馬鹿なの?古いよね
全体に上から目線の文章に、「このあとPDCAサイクルを回していけば良い」なんて書いてあることがある。
馬鹿じゃないかと思う。PDCAは「計画的にやってみて反省したら次行こう!」っていう話だと思うが、小学生レベルではないか? ドッヂボールで生き残るための個人的戦略とか、セミ取り大作戦とか、下手をしたら保育園児でもやっている。念のため新入社員にLINEで本音を聞いてみたが、「PDCAってダサいですよね」「普通に考えられる子たちなら誰でも出来ますね」と戻ってきた。若手にPDCAを語っている上司は、恐らく尊敬されていない。
10代でもできる受験勉強なんかは、PDCAそのもの。勇気がある人は受験生に「ビジネスマンが教える受験勉強の秘儀」とかのタイトルで講演してみればよい。
「受験勉強成功の第1歩はPlan、すなわち計画だ!!!」
……会場静まり返る。
- (え?)
- (知ってるけど……)
- (やってるし)
- (懐かしい響きだ)
- (馬鹿なの?)
「Planが終わったら、Do!!すなわち行動だ!!!」
ちょっと冷静になってくださいということ。
PDCA創案者が込めた本来の意味
PDCAの創案者のひとり、エドワーズ・デミングは、ひとり歩きしたPDCAをあとから、PDSAに言い直している。チェック(Check)程度でなく、研究(Study)こそ重要だと訂正したのだが、その意図を汲み取って、言いかえる人は少ない。
ビジネスマンは仕事量が多いので、研究(Study)はおろそかにしがち。特に文系メインの中小企業にこの傾向があるのではないか? とにかく手を動かせ、とにかく足を動かせ。
「ビジネスマンはStudy(研究)せよ」の方が、警句としては機能すると思う。会社で働くと仕事量が多く行動系に追われ、思考系がおろそかになる。思考の時間は、はたから見るとパソコンの前で、思考停止しているように見えるのが難点。
しかし、中小企業でも業績が安定している会社は、研究(Study)に十分な時間を費やしているように感じる。もうひと仕事、と量をこなす代わりに、顧客や商品をよく研究しているように感じる。1日の行動の仕方、時間の使い方が抜かりない傾向がある。
日本ではPDCA(PDSA)のバランスではなく、研究が重要
日本のように経済が停滞した国では、前例踏襲のプランニング(Plan)や、ただただ行動すること(Do)の意味は薄れてきている。2017年になって、Do重視の事業展開をしてきた、コピー機リースのリコーの経営の不振が伝えられた。
過去の実績に基づく、計画と実行の意味は薄れ、研究に基づく新たなアクションが最重要となっている。過去の実績に基づく計画と実行は、他社もやっているのだから、レッドオーシャンに漕ぎ出す行為である。研究に基づく新たなアクションは、ブルーオーシャンに漕ぎ出す行為であるとも言える。