2016年は、秋冬を中心に「サンド系アイス」がちょっとしたブームになりました。今週になり、セブンイレブンが「GOLD STONEのプレミアムクッキーサンド、キャラメルナッツパーティー」「チョコレートマカロン・アイスクリーム」を相次いで新発売。恐らくこれが、今年最後の新発売です。
このエントリーでは、その2商品も含め、2016年のサンド系アイスおすすめランキングを発表します!
サンド系アイスランキング第1位 セブン・フランボワーズマカロン
サンド系アイスの第1位は、セブンイレブンの「フランボワーズマカロン・アイス」です! これは、もう断トツの完成度。マカロンは、フランボワーズ(木いちご)味で、パリッとした外皮と、しっとりした中身のバランスが見事で、ソースも完璧。販売者は赤城乳業。
マカロン単体としても、完成度が高く、アイスミルク系のさっぱりしたクリームが、マカロンの邪魔をしない構成でした。恐らく、12月上旬の発売はテストで、その数値をもとに、セブンイレブンで全国展開するのではないかと思います。
サンド系アイスランキング第2位 赤城乳業・ショコラ&フランボワーズ
サンド系アイス1位のフランボワーズマカロンの原型となったと思われるアイスが、「ショコラ&フランボワーズ」。堂々の第2位です。こちらはセブンイレブン経由でなく、赤城乳業から直接発売されました(160円)。残念ながらコンビニの棚を獲得できず、一部のスーパーで発売され、彗星のように消えてしましました。
紅茶クッキーの完成度が秀逸で、チョコアイスやフランボワーズ(木いちご)ソースも手堅く、見かけなくなったのが残念な商品です。端的に言えば、材料、作り方が良心的。材料にごまかしがない感じが伝わります。赤城乳業の社風かな?
サンド系アイスランキング第3位 ロッテ・しっとりやわらかなフルーツケーキのアイスサンド
サンド系アイスランキング第3位は、ロッテの「しっとりやわらかなフルーツケーキのアイスサンド」です。何と言ってもサンドが特徴的で、しっとりしたフルーツケーキそのもの。冷凍しても固まらない製法で、フルーツケーキ単体としても勝負できるレベルです。比較的入手しやすいのも、ありがたい点。
アイス部分にやや油脂感があり、やみつき感こそあるものの、健康的とは言えず、3位にしました。しかし、全体としては、完成度が高いサンド系アイスです。
サンド系アイスランキング第4位 GOLD STONEキャラメルナッツパーティー
サンド系アイスランキング第4位は、「GOLD STONEプレミアムクッキーサンド、キャラメルナッツパーティー」です。セブンイレブンとの共同開発。
外見は、オーソドックス。ビスケット生地は、ミスターイトウ、モリナガの人気商品のような、王道の味です。
アイスクリームは、キャラメル味がしっかりと出ています。人気のビスケットの味+キャラメルフレーバーで、人気が出ることは確実。手堅いところを狙います。
欠点としては、ビスケットもアイスも甘めに仕上げたこと。ビスケットの食感と、アイス部分のキャラメルの風味が強く出ており、 自慢となる2種類のナッツの食感や味は、あまり感じられません。
全体に甘さに傾けてあるため、子どもも好きなアイスです。また、ナッツの存在感は薄いですが、キャラメル感はかなり強く、全体としては好評を得そうです。
サンド系アイスランキング第5位 森永・ビスケットサンド
サンド系アイスランキング第5位は、「森永・ビスケットサンド」。写真がないため、Amazonの画像で失礼します。サンド系アイスのなかでは大将格。ほぼ通年、どこでも買うことができる人気商品です。
バニラアイスのクリーミー感を全面に押し出した構成で、ビスケットはややしっとり系。ボリュームの割には、235kcal。森永のサンド系では、「マリービスケットサンドアイス」もありますが、こちらは6個入りのファミリーパックのみのため、対象外としました。
サンド系アイスランキング第6位 バターが贅沢に香るクッキーサンド
サンド系アイスランキング第6位は、「セブンイレブンのバターが贅沢に香るクッキーサンド」(170円)です。11月上旬から店頭に並び始め、安定して販売されている主力商品です。
ビスケット部分のクオリティーは高く、単体としても成立しそうです。しかし、残念ながら、マーガリンがメインで、バターはあまり香りません。また、圧縮製法のアイスのこってり感が強く、ビスケットの味が隠れてしまうのも課題。
全体としては、好みに左右されないシンプルさが売りでしょう。甘さは強めで、子どもも好きな味です。
サンド系アイスランキング第7位 チョコレートマカロン・アイスクリーム
サンド系アイスランキング第7位は、2016年最後に新発売された、セブンイレブン限定の「チョコレートマカロン・アイスクリーム」。ガリガリ君のイメージとは裏腹に、本格サンド系に強い赤城乳業が販売元となったアイスです。前作「フランボワーズマカロン・アイスクリーム」が力作だっただけに、期待が高まります。
最後のサンド系、チョコレートマカロン・アイスクリーム。サイズはかなり小さめです。マカロン部分は、パリッとした外皮で、中はしっとり……。しかし、フランソワボワーズよりはっきりと落ちます。マカロン単品としては微妙。一方、チョコアイスは高級感があります。気の効いた町のケーキ屋のチョコの味です。全体として、まあ及第点でしょう。
サイズが小さく161kcalは今風。カロリーが低くても、甘さを抑えすぎると、2個めに行ってしまうので意味がないのですが、マカロンをかなり甘くしてあり、満足度を高めています。女性や健康志向がターゲットで、お子は眼中にない設計です。
【お皿について】
撮影に使っている、 フィンランドのIITTALAのお皿は、頂きものですが、軽く、重厚感もありおすすめです。 サラダ、肉料理から、ケーキまで使えます。
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サンド系アイスランキング第8位 ミニセレ全粒粉クッキーサンド
サンド系アイスランキング第8位は、小さいサイズの「ミニセレ・全粒粉クッキーサンド」です。やや柔らかめのビスケットに、こってりしたアイスを挟むパターンは、バターが贅沢に香るクッキーサンドと似ています。ただしミニセレは、アイスクリームでなくラクトアイス。原材料は少し落ちるようです。
全粒粉が売りですが、それほどは感じられません。クリームが多めの、森永・ビスケットサンドを意識したスタイル。好き嫌いのない、ベーシックな路線を狙った商品です。
サンド系アイスランキング第9位 グリコ・濃厚ガトーショコラ
サンド系アイスランキング第9位は、セブンイレブンやスーパーで手に入りやすい、「グリコ・濃厚ガトーショコラ」(140円)です。277kcal。パッケージにある、生チョコ感は強く感じませんが、チョコレート率が高いことは確かです。
(まとめ)サンド系アイスランキング作成でわかったこと
サンド系アイスランキング作成を通じてわかったこと。
大手メーカーは、材料に力を入れていない。やはり既存のブランドや販売網があり、CMに資金を入れているので、材料にこだわることは難しい。赤城乳業など中小は、CMに資金を入れないので、材料がすごい。ごまかさない。
また、セブンはロッテなど大手とも組むが、赤城乳業のような技術とこだわりがある中小とも組む。これは、ほかのコンビニと異なり、特定商社とつながっていない点が大きいかも。スタンスはgoogleに近い。ほかのコンビニは、大手に依存しコネクションが肝心な、地上波テレビ局に近い。セブン対ほかのコンビニ、ネット対地上波の勝負がどうなってゆくかは、考えなくても明白!