やった!2月から月末の金曜日は、15時に帰れる! 安倍政権(経済産業省)は、2月末からプレミアムフライデーの実施を決めました。でも、隠れた狙いもありそうです。
今度は「プレミアムフライデー」 来年2月から実施へ (朝日新聞デジタル)
さすが安倍さん!プレミアムフライデーありがとう!
さわやか君「やった!2月から月末の金曜日は、15時に帰れるよ! 週末はいつも20時頃まで仕事だったから、楽しみだな! 食事、買い物、2泊の旅行♪」
誰か「おめー、頭悪いなあ。正社員は、ほとんどが仕事の担当を決められてるだろ? 月に1回、何時間か早く帰っても、別の日に仕事するだけじゃん。最悪土曜出勤や休日出勤になるよ。政府は、労働基準法きちんと守らせて、仕事の総量を規制するか、残業代払わせないと意味ないよ! 電通みたいに、誰か亡くなるか、すき家みたいにネットが炎上しないと、労基署は何もしないんだから」
さわやか君「またそうやって、すぐ否定的に考えるんだから。君の悪い癖! 雰囲気だよ、雰囲気。月末の金曜は、堂々と早く帰れるだけでも幸せ」
誰か「まあ、考えてみれば、経営者、サービス業側、労働者の全員が得をするかもね。経営者は、社員数は絶対に増やさないから、全員から得られる労働量は変わらない。つまり、儲けは変わらない。サービス業側は、月末金曜日の売上が増えてラッキー。プレミアムフライデーは、給料日の後に設定されているのが、最大のミソ。あと、君みたいな労働者も、手放しで喜ぶから、まあウインウインだわな」
さわやか君「また~。そういう暗い考えだから、友だちが少ないんだよ!」
誰か「まあ、権力っていうのは、いつもこうやって、本当の狙いを隠して、それらしい言葉で、うまくムードを作ってきたからね。カジノ法案も通りそうだし、サービス業の大資本家は、万々歳だよね!」
さわやか君「またそんなことばっかり、言うから。マルクスの読み過ぎだよ」
誰か「え?お前、マルクス知ってんの?」
プレミアムフライデーには、隠れた狙いもある?
皆さんはどう思われますか? 正社員で、「時間」で仕事をしている人は少なく、周知のように日本の労働時間規制や、残業代の支払いルールはザルです。
私はこの状態を、「労基署は日光の眠り猫」と呼んでいます。日光の眠り猫とは、平和時の徳川をイメージしており、眠っているが、戦時にはいつでも目を覚まし庶民を守るというスタンスを示すと言われます。労基署は、死者が出るなど明らかに劣悪な場合、あるいはネットで炎上した場合しか行動しない眠り猫です。この状態で、プレミアムフライデーを実施しても、別曜日に労働がシフトするだけです。労働者でなく「誰か別の人」が得をする仕組みです。
しかし、月末の金曜日には大手を振って帰社できるというのは、良い点もあるでしょう。夕方出発し、2泊の旅行ができることは、大きなメリットです。そのため、私は、プレミアムフライデーは、裏の意図に注意しつつ、有効に活用すればよいという意見です。私は旅行サイトも運営していますので、恐らく月末の旅館予約の紹介料は少し増えるでしょう。この点からも、どちらかというと、サービス業の経営側に配慮した政策だという気はします。しかし、給料日後に実施という、明確な「ハズレフラグ」が立っている政策にも関わらず、手放しで歓迎する人が結構いることには、驚きます。
(追記)後から気づいたのですが、初実施の2月24日だけ給料日前で、3月以降は全て25日すぎ。「金使え政策」がバレないように、最大限の工夫でしょうか。用意周到というか、何というか……。
(再追記)給料日が土日の場合、前倒しが基本とのこと(id:masaru-masaru-3889 さんより)。労基法に「給与振込は、給料日のおよそ午前10時までに引き出せるようにしなければならない」に基づくようです。
お便りのコーナー
id:sierraromeo さん「やっと病院に行けて助かった」みたいな胸を打つアンケート回答飛び出しませんかね。よろしくお願いします。
まさに「それな」。会社員やってると、歯医者すら行けないんですよね。土日は大混雑。金曜日に混むのは、歯医者だったりして。