パソコン作業は、想像以上に疲れます。近年は、座ることも疲れの大きな原因と分かってきています。この記事では、ニトリのクッション(姿勢サポート・背当て・腰当て)を扱います。
※以前の記事を2017年5月に全面改訂しました。
座ることは健康に深刻なダメージを与える!!
出典
http://technabob.com/blog/2015/06/14/leanchair-standing-desk/
誰でも疲れれば、座ろうとします。座ることは、本当に健康被害につながるのでしょうか?
- 1日11時間以上座っていると、4時間未満の場合と比べ、死亡リスクが40%高まることが分かった(オーストラリアの22万人規模の調査)。
- 専門家(慶應義塾大学医学部坪田一男教授ほか)は、座ることは、喫煙と同程度のダメージだと発言している。
- イギリスやアメリカでは、座りすぎが心血管疾患や糖尿病、一部のガンなどを引き起こすと報告された。
座るのは、立つよりも一見楽です(電車では多くの人が座ろうとします)。しかし、「座ること(to sit)」は体も喜びますが、「座り続けること(sitting)」は体に深刻なダメージを与えます。
アメリカでは、立ったまま仕事ができるLean Chair(筆者意訳:もたれ椅子)が登場しています。不健康なイメージのあるアメリカ人の意識は、いまや日本より先進的。ガンによる死亡率も、1995年に逆転されています。
健康によいと超有名なアーロンチェア → 高すぎ
健康に良いと有名なのが、アーロンチェアです。しかし、いかにも高額なのが、ネックです。
パソコン仕事が極端に多い人(1日10時間程度)や、腰痛、肩や首の痛み、疲労が深刻になっている人は、早急に高額なイスを検討すべきですが、以下の人にはニトリの製品の安さもメリットがあります。
- 腰痛、肩や首の痛み、疲労が、さほど深刻でないので、まずは安く試したい。
- 10代、20代、運動量が多い30代など、身体の回復力がまだ高い。
ただし、将来的にはしっかりとした高額なイスを購入するプランを考えておきましょう。節約したい場合、医師の利用が多いリープチェアを中古で買うのがおすすめです(3~4万円程度)。
ニトリの1万円前後の椅子は買ってはいけない!
アーロンチェアは、今後の目標として、とりあえずニトリの大型店で椅子を見てきました。2万円以下の全ての椅子に座りました。
全ての椅子のなかで、一番コスパが良いと感じたのがクラウズPVC(13797円)。
クラウズPVCを横から見た様子です。背もたれのクッションが、背中全体を包み込むように支えてくれるので、疲れにくいですが、デザイン性は少し劣ります。
デザイン性を重視すると、意外によかったのが写真の椅子(9490円)。お、値段以上な気がしましたが、現在は製造中止のようです。なお、パソコン作業時間が長い方は、ひじあてがない椅子は極力避けてください。肩に相当の負担となり、数年続けると、大きなダメージとなります。
一方、椅子に詳しい人が必ず言うのが、ニトリの1~2万円程度の椅子は中途半端、ということです。椅子の設計は、本気で行えば、かなりのコストがかかるもの。それならば、中古のリープ(3~4万円程度)に軍配が上がります。もし1~2万の椅子を買ってしまえば、5年、10年は持つはずです。十分に使える椅子を買い替えるのは難しいものです。その点から、ニトリではクッションを購入することがおすすめです。
※追記 私自身も、ニトリのクッションでつなぎ、貯金してリープの中古椅子を購入しました。
ニトリの1000円前後のクッション
現在、自宅の書斎で使っている椅子はこのタイプです。この椅子で、がんばってきましたが、とても疲れやすく、さすがに限界を感じました。
まず試したのは、ドーナツ型のこれ。座った感触から即座に却下。
ドーナツ型は、一見健康に良さそうですが、ニトリに限らず、ハズレが多いのが特徴で、かなりの金額を出さないと逆効果です。固すぎて困るタイプと、柔らかすぎて使えないタイプがあります。
ニトリのものは柔らかすぎ、姿勢が維持できないように感じました。
※個人差もあると思うので、店頭で確かめてみてください。以下同文です。
これは、モチモチクッション(925円)。ネーミングと、安さ、デザインから多少期待しますが、全然ダメ。
体重(60キロ台)でぺしゃんこになります。手触りがよく、他の座って試せない小型店のニトリで、即決しかけたのですが、買わなくてよかったです。このクッションは、健康志向でなく、インテリア志向です。
写真のストライプのクッションは、各1000円ちょっと。デザインが良いのですが、体重で潰れてしまい疲れやすそう。ダイニング・お客さん用など、短時間の利用向けのクッションです。
こちらは、ノーコメントで(笑)
ニトリでほぼ全てのクッションに座った結果 姿勢サポートクッションが鉄板!
ニトリでほぼ全てのクッションに座った結果、健康と疲れにくさを重視した場合、下の組み合わせがベストだと思い購入しました。いずれも、姿勢サポートクッションです。デザインは無視してください(笑)
① 姿勢サポートクッション 座面フィットN BR(925円)
蝶ネクタイ(あめ玉)のような独自の形状です。腰当てに特に向いていますが、背当てとしても利用できます。
腰当てとして利用した場合、腰から背中の下辺りをしっかり包み込むようにキープし、押し返してくるので、軽くマッサージを受けているような心地よさがあり、疲れにくいです。
② 姿勢サポートクッション ホールド N BR(1380円)
座布団型です。クッション量が少ないのは欠点ですが、適切な硬さがあり、長時間の使用に耐えます。お尻の内側向けに傾斜がつき、力が加わる設計のため、座り心地は見た目より良いです。自然に背筋がピンと伸びるため、疲れにくくなります。
ただし、ふわふわ感は皆無で、ある程度クッション性のある椅子に置く、補助クッションとしての利用がベストです(つまり木製イスなどに直接置くのは不向き)。
- 上:姿勢サポートクッション 座面フィットN BR(925円)
- 下:姿勢サポートクッション ホールド N BR(1380円)
1年近く使用しましたが、ヘタリ、カバーの劣化、汚れは問題がありません。現在は本格的な椅子を導入(リープの中古椅子を3万円台で購入)したため、座布団タイプ(姿勢サポートクッション ホールド N BR)は使用しませんが、腰当て(姿勢サポートクッション 座面フィットN BR)は、ときどき気分転換に使用しています。
2つのクッションを比較するなら、腰当ての姿勢サポートクッション 座面フィットN BRの完成度が高いと感じます。背当てにも利用できますし、クルマの運転時にも便利です。半分に折ると、枕がわりにもなります。
まとめ 椅子は高いので、ニトリでクッションを買うてみる(姿勢サポート・背当て・腰当て)
- 左:姿勢サポートクッション 座面フィットN BR(925円)
- 右:姿勢サポートクッション ホールド N BR(1380円)
いずれもデザインはかなり悪いですが、機能面では充実しています。迷わずに買って後悔しないのは、「姿勢サポートクッション 座面フィットN BR」だと思います。
「姿勢サポートクッション ホールド N BR」は、ある程度のクッション性(会社の事務用椅子、クルマの椅子程度)を持つ椅子に補助的に使うのが良いと思います。クッション性が高い椅子では、姿勢をサポートする効果が出ませんし、木製や簡易的な折りたたみ椅子程度では、クッション性が不足し、お尻が痛くなるはずです。
ピンクもありますが、座布団型は作られていません。
- 腰当て・背当てには、左の「姿勢サポートクッション 座面フィットN PI(925円)」を購入します。
- 座布団としては、右の「姿勢サポートクッション 座面N (925円)」を購入すると良いでしょう。
形が似ており戸惑いますが、「フィット」がつく方は、厚みがあるため座布団としての使用には不向きで、腰当て・背当てあるいは正座での使用に向いています。
以上、椅子は高いのでニトリでクッションを買うてみる(姿勢サポート・背当て・腰当て)でした。
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