ラーメン激戦区の笹塚(幡ヶ谷)に、鴨専門のラーメン店、麺屋福丸が新規開店。開店日6月1日の開店時刻にあわせて訪問しました!
鴨専門の新ラーメン店! 笹塚(幡ヶ谷)の麺屋福丸レビュー第1号です
最初は、ラーメン専門ブログの「くまし」さんに、開店情報を紹介したのですが、今月末まで行けないということで、当面のつなぎとして、ふつつかものながら、行って参りました。当ブログ、じゃーな!も、あっさり系ラーメンを書いているので、鴨ならいいかなと。
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麺屋福丸は、笹塚駅からのアプローチがおすすめ
麺屋福丸は、京王新線の幡ヶ谷駅が最寄りですが、京王線の笹塚駅からも、距離的に大差はありません。
笹塚駅は、京王線の準特急が停車します。改札口を背に、新宿(幡ヶ谷)方面に、高架下の商店街(歩行者専用)がありますので、移動は快適。道なりに進み、屋外に出たら、左手を並走する国道に移ります。
※幡ヶ谷駅経由で行く場合は、新宿駅でなく新線新宿駅を使います。
笹塚(幡ヶ谷)の麺屋福丸のつけ麺のレビュー
麺屋福丸、開店日の様子です。
メニューは、4種類から選びます。それぞれ特製は200円増し。基本はあっさりで、濃い味が良い場合は、白湯(ぱいたん)をどうぞという構成です。
- 鴨 醤油ラーメン(800円) … 券売機左上
- 鴨✕魚介つけ麺(800円) … 券売機2番手
- 鴨 白湯ラーメン(800円)
- 鴨辛つけ麺(850円)
鴨✕魚介つけ麺(特製)です。デフォを頼んだはずなのですが、開店サービス?で特製になっていました。
- 麺は、平打ち、太めのちぢれ麺。小麦の風味が強く、歯ごたえが良いタイプ。なかなかだとと思います。「平打ち」が特徴を出しています。
- スープは、かなり良くできています。まず油から鴨を感じ、次いで天然醤油、魚介、ゆずの順に、時間差で味が攻めてくる、重層的なスープです。スープに重層感を出せるお店は、決して多くないです。
- 麺はスープを余り拾わないので、かなりあっさりしたつけ麺になります。ここで、ドロドロのつけ汁に慣れた、つけ麺マニアは脱落するはず(→鴨辛推奨)。やや女性向け、健康志向向けと思ってください。
- 鴨のレアチャーシューは、2枚。仕上がりが良いです。
- 豚チャーシューは、大ぶりが2枚! 厨房にスチームオーブンがあり、食べる直前に、切って出してくれるこだわりです。
※製麺所はカネジンさんとのこと。
ルックスも良いですね。
よくある、魚介豚骨の、ドロっとしたインパクトの強いつけ麺ではないので、そこはご注意ください。和食系をイメージして頂けると、良いです。中毒性はなし。
やや女性・中高年向けですが、気になることもいくつか。
- カウンター10席程度だけなので、女性の固定客がつくか心配。せめておしゃべりできる2人席がないと、厳しそう。
- 木を使ったおしゃれな店内なのですが、白熱球のチョイスが違う……。人気店っぽい白熱球なのですが、人気店は違うタイプの白熱球(私はオサレライトと呼んでいる)を使っています。
- 開店日だったので、若い人もいましたが、再訪するかどうかがカギ。濃いメニューが、白湯しかないのが心配。
笹塚は、濃いラーメン屋しかなく、また、健康を気にしそうなお金持ちの中高年が多い地区なので、狙いはとっても正しいです。でも、お店側は幡ヶ谷を強調。すると、ややキャラがかぶる、超有名店・金色不如帰 (コンジキホトトギス)との勝負になってしまう。笹塚のラーメン屋として売り出すと良いかも。
いやあ、開店前に相談してほしかった! ←あんた誰?
激戦区笹塚(幡ヶ谷)で生き残って欲しい
醤油ダレ完成しましたー!
— 麺屋 福丸 (@menya290) 2017年5月25日
5種類魚介と東京都あきる野市に近藤醸造さんの濃口醤油2種類をブレンドし、旨味の強い美味しい醤油ダレが完成しました!みなさんお楽しみに! pic.twitter.com/4cRpVTKdTE
麺屋福丸は、接客も良いですし腕も確かです。食材も、岩手産の鴨ロース、青梅産の天然醤油など、全国からこだわって集めています。
初日にも関わらず、妙にオペレーションと接客が良いので、ちょっと聞いてみたら、すでにレストランを経営していて、ラーメン屋に初挑戦とのこと。どおりで、食材のチョイスや調理技術が高いわけですね。
店内の掲示から
- 岩手産鴨ロース … 岩手県産鴨は、抗生物質や合成殺菌剤は一切使わずとうもろこしやマイロなどの自然故来の資料で育て上げた鴨は血中コレステロール濃度を下げる働きがあり、健康でおいしい鴨を使用してます。
- 醤油 … 東京都青梅市の近藤醸造さんのキッコーゴ丸大豆醤油は秋川渓谷の大自然の恵みに育まれ、合成の保存料・着色料を含まない素材の風味だけを生かした醤油です。
- スープ … 岩手県産鴨のひき肉とガラを弱火でゆっくりと抱き上げ最高の状態で取ったスープに、鶏油・醤油ダレを合わせ、深く濃いあっさりとしたスープに仕上げました。
- 鴨白湯スープ … 岩手県産鴨のひき肉とガラを強火で炊き白濁させ、清湯スープとはまた違ったクリーミーで旨味の濃いスープに仕上げました。
- 魚介スープ … 鰹節をメインに、煮干し・焙乾うるめ・昆布などの材料で出汁と取り、弱火でじっくり煮出したスープは深いコクの中にも、存在を感じれるスープを意識しました。
- レアチャーシュー … 豚肩ロースを特製タレにじっくり漬け、低温仕上げ可能の専用機械でスチームを掛けながら旨味を閉じ込め、中心部をレアに仕上げるように調理致しました。
急仕上げのせいか、間違いが結構目立ちますが、店主の意気込みがよく分かる内容です。
いやあ、開店前に添削させてしてほしかった! ←あんた誰?
※ご要望があれば、ラーメン1杯で完成版書きますので、ご用命ください。
(まとめ)鴨専門 笹塚(幡ヶ谷)の麺屋福丸レビュー第1号です
以上、鴨専門 笹塚(幡ヶ谷)の麺屋福丸レビュー第1号でした。調理技術や素材選びは一流ですので、ぜひ食べに行ってほしいラーメン店です。現状でも十分ハイレベルですが、激戦区で生き残っていけるかどうかは、お客さんの声次第ではないかと思います。
案内の名刺も、よく見ると手作り。内観の工事など、コンサルタントに頼まず、自分たちで作っているラーメン店だと思います。ラーメンの味は、オサレライトで決まるわけではありませんので、ぜひがんばって欲しいお店です。やっぱり町に1つは、あっさり、和風系のラーメン屋さんは、必要な時代になりつつあると思います。