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じゃーな!

「別な人」が作る社会に引導を渡す

さすがNTT! タウンページ全戸配布のユーザーセカンド

増田風

広告

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突然だが、あなたは紙の電話帳をどの程度利用しているだろうか? NTTが職業別電話帳の「タウンページ」の全戸配布を復活させた。その是非を考えてみたい。

タウンページの全戸配布

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いまや、お店の電話番号はスマホで調べるわけで、発行部数が6500万部に半減したのも、広告収入が2割にまで落ち込んだのも当然と言えば当然(1997年と2015年の比較)

このままフェードアウトして廃刊にすれば、環境保護的に大前進だった。再生紙を使っていると言うだろうが、トイレットペーパーにでも回せば良かったのだ。

タウンページ全戸配布復活の理由は、固定電話契約先に届けるより、番地順に全戸配布したほうが、コストが安いからとのこと。スマホ世帯にも行き届き、広告収入のアップも期待できるとも主張するが、まさに語るに落ちるである。

タウンページ広告をやめたがっている広告主に、今後若者にも届くようになると営業トークしているだけだろう。届いたって開くわけがない。ビニール袋からすら出さない。これを別名「押し紙」という。「押しページ」でもよい。いくら伝統的な自社製品だからと言って、ニーズがなく、環境破壊にもつながる品物のゴリ押しはやめるべき。

スマホなら、お店を検索してそのまま通話できるわけだから、現状、タウンページを使う人が多くいるはずがないし、今後も減り続ける。NTTは、6500万部の発行部数に、それでも多いと自信を持っていそうだが、実際にどのくらい開かれているのか?

タウンページに似た黒歴史

私は以前、広告代理店に居たのだが、実はタウンページの押し売りと、同じようなことをやっていた。

スタイルが古くなって、価値が低くなってきた広告媒体は、当然売上が下がる。トップダウンで、前年比維持が最重要課題だから、無理矢理にでも広告媒体を配布して、発行部数を増やす。

大技として、人気がある冊子媒体に、売れなくなった別の冊子媒体を挟んで、さばいていたこともある。ユーザーは、開いた冊子のなかからまた冊子が出てきて、それが即ゴミになり、さぞ驚いただろう。まさにユーザーセカンドだ。

NTTが全戸配布にこだわる理由

NTTは、タウンページの全戸配布にこだわる理由に「ネット検索が縁遠い高齢者にとっても、電話帳は番号を調べる大事な手段」と説明しているという。敬老精神を逆手に取った、まさにゴリ押し営業トークだ。

そもそもお年寄りは固定電話のユーザーが多く、すでに配布されているわけだから、全戸配布化とは、全く関係がない観点。自分で言っていて、理屈がおかしいと気づかないほどに、追い込まれているようだ。

タウンページ全戸配布のユーザーセカンド

タウンページを全戸配布するしないは、私企業であるNTTの自由だが、いかにもユーザーを見ていない、ユーザーをないがしろにしているという点が気に入らない。

もし私がNTTなら、広告料を5倍ぐらいにする。仮に中高年がタウンページから注文するとしたら、内装工事、庭の手入れ、冠婚葬祭、遺品整理あたりではないだろうか? こういう料金体系が不明瞭なジャンルは、何となくネットに出てくる業者よりは、NTTの本に載っているような業者の方が、安心できるような気がする(人もいる)。それならば、広告主に審査をかけて、信頼できる事業者のみ掲載していることを売りにすれば良い。「お店探しはタウンページで」ではなく、「信頼できるお店探しはタウンページで」がキャッチフレーズ。

あるいは、いっそお年寄り専用の媒体にしてしまう。お得意の広告主は、某パソコン販売店とか(冗談ですよ)。そして、様子を見てフェードアウト。

(まとめ)さすがNTT! タウンページ全戸配布のユーザーセカンド

オワコン媒体の発行維持のために、人件費などのリソースを割くなら、お年寄りにスマホ講座でも開けばいい。最近は、GPSで家族に居場所を知らせる、お年寄り向けの機種もある。いずれにしても、タウンページ全戸配布には、通信会社らしからぬ後進性を感じてしまった。

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