読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

じゃーな!

「別な人」が作る社会に引導を渡す

ポケモンGOの流行に乗りそこねたブロガーへ

増田風

広告

新着記事 
都市伝説? プレミアムフライデー導入企業って本当にあるの?

ブログやサイト運営で成功するひとつのコツは、流行に乗り多くのアクセスを集めることである。ポケモンGOのブームはその絶好機だった。ネット上を見渡せば、少数の成功者が散見される一方、累々たる鳴かず飛ばずの死体の山を見ることができる。「ポケモンGO 攻略」あたりのキーワードを狙いながらも閑古鳥のブログである。ポケモンGOを起動して閑古鳥をゲットしたのではシャレにもならない。しかし結果はどうであるにせよ、ひとまず流行の流れに乗ろうと試みたのは、ブログやサイト運営者として「正解」だと思う。驚いたのは、専門学校でゲーム制作を学んでいながら「人混みで立ち止まる輩がいたら成敗だ」みたいな痛いツイートをしていた学生。まずこの学生を叱る。次にブロガーやサイト運営者は、ポケモンGOでどのような戦略を立てるべきだったかを力不足ではあるが書いてみる。

「人混みで立ち止まる輩(やから)がいたら成敗」と書いた学生。君はゲーム制作で生きていくつもりなのではないのか?ならば多少出遅れたとしてもポケモンGOの流行に食らいついて学べ。なぜ大人も子どももこうも面白がっているのか。まさか流行に乗っている人が多いだけと決めつけていないだろう?18頭立ての競馬なら出遅れて18番手からのスタートでも良い。寝ずに一気にプレイし、まず15番手、根性で10番手くらいに上がらなきゃダメだろうが。高所から斜に構えて「人混みで立ち止まる輩」などとツイートしている場合ではない。ゲーム制作を専門にしているからこそ思うところがあるのかもしらんが、勝ち組にはまず乗ることだ。批判するなら一定の段階までプレーしたあとで良い。

一方、ブロガーやサイト運営者は、アメリカでのポケモンGOブームや日本発売がテレビで取り上げられた時点で、もう 敗北していることに気づかなければならなかった。「お前はもう死んでいる」。同時刻には、ポケモンGOの文字を含む日本語ドメインなどを取得し、発売前にすでに10以上の記事を仕込んでいた人が、日本に100人程度はいただろう。アメリカ在住者にコンタクトを取っていた人も10人程度はいただろう。googleで1ページ目に表示されるブログやサイトは10程度だ。テレビでニュースになった時点で、「ポケモン 攻略」あたりを狙うのはもう無理だと気づかなければならなかった。googleは記事内容が分厚いブログやサイトをまず検索上位に置くし、それが順調にクリックされ滞在時間もまともならそうは落ちない。つまりアメリカでのポケモンGOブームや日本発売がテレビで取り上げられた時点で、敗北は決まっていたのだ。18頭立ての競馬で言えば出遅れて18番手。しかし出遅れたと気づいても、一気に記事を書いて食らいつこうとしたなら立派だと思う。アクセスボリュームが極度に多いため、検索で大敗してもツイッターなどからの流入はある程度確保できただろう(競馬のG1なら8着でも高額の賞金が手に入る)。もういいや、馬鹿らしいと斜に構えて最後方をチンタラ走るのではなく、寝ずに頑張って15番手にでも、14番手にでも上がったのならそれは立派な「仕事」だ。

 

『ポケモンGO』の収益構造と任天堂の取り分について試算と解説をしてみました - さようなら、憂鬱な木曜日

【ポケモンGO】個体値厳選のやり方 〜レベル確認用分度器作成のススメ〜 - bohemia日記

ポケモンGOプラスの遊び方、発売日や値段、Amazonでの購入方法について #ポケモンGO - おっさんホイポイ

はてなブログでヒットしたのは主に上の3記事だ。しかしはてなブログは、ドメイン評価がやや高めではてなブックマークとの相性が良いので、額面通りに受け取ってはならない。競馬で言えば、はてなで書くというのは48キロの軽ハンデでレースをするようなものだ。それを踏まえつつ、ヒットした3記事に学ぶべきだ。3記事のタイトルをよく見ると、検索数が多い「ポケモン 攻略」のような普遍一般性が高い話題(キーワード)ではなく、「任天堂の取り分」「(同種モンスターの)個体値識別」「(時計型の)ポケモンGOプラス」とあえて特殊具体性が高い話題を選んでいるということだ。大ヒットの波を正面突破しようとすれば、流行前から十分に準備されたサイトや、大手を含む高いドメイン評価を得ているサイトにはかなわないのだ。どんなにしっかりと書き込んでも、東◯経済オンライン編集部から小遣いをもらって鼻くそを掘りながら短時間で書いた「専門家」の記事にはかなわない。そこで特殊具体性が高い話題をエントリーする。競馬で言えばあえて先行馬群に突っ込むのでなく、後方待機から最後に狭いインを狙って強襲するような戦法だ。需要がなく進路が空かないかもしれないが、ちょっと空けばゴール前ですっと先行集団に並びかけることができる。

はてなブログなら多少の追い込みは効く。しかしサイト運営に携わるなら、独自ドメインやワードプレスも扱わなければならない。これらはサイト開設当初は、ドメイン評価が著しく低く78キロくらいの酷量(重ハンデ)での出走になる。もし独自ドメインでポケモンGOの記事をヒットさせたいなら、最低でも流行が始まる前にそれを察知し仕込みをはじめなければならない。AKBならデビューしたてで将来総選挙で上位に来そうなメンバーを発掘し書き続けるのが良いし、ジャニーズならジャニーズジュニアを発掘すれば良い。ポケモンGOに関して流行前にその可能性を察知できたのは、例えば「Ingress(イングレス)」という前身のゲームをプレイしていた人だろう。このゲームの情報は日本でも愛好者が少なくなく、アンテナを多く立てておけば情報を入手できていたはずだ。ブロガーやサイト運営の根本には、時流より早く時流をつかむということがある。googleは従来の時間を潰し課金するだけのスマホゲームに対し深いところで嫌悪感を持っていた可能性がある。もし社会や文化に目が開きその辺の感覚まで共有できていたならば、さらに時流を先取りすることが出来ただろう。ブロガーやサイト運営の根本には、社会や文化を深く見つめることが求められる。ネットサーフィンも重要だが、書籍にも当たらなくてはならない。また今回ポケモンGOの収益構造を書いたブロガーは、恐らく初めから経営に関する関心がおありなのだろう。声を大にして強調したいが、この流れがブログやサイト運営の太い本流である。流行しそうだから書くのではなく、自分の得意分野に時流の方から接触してきたから書くのである。こうして書かれた記事は、深くなりやすくユーザーにとっても有り難いものになる。アフィブログと揶揄されるブログは、広告の存在ではなく手順を履き違え流行やアクセスを追う軽薄さ丸出しの記事が嫌われるのである。競馬で言えば、時流というレース当日にそわそわするのでなく、普段から600kgを超える馬体に鍛え上げておくのだ。馬体の筋肉を形成するのは、専門性と強いドメイン(月間PV数が多いサイト)である。良い馬体を作っておけば少々ブームに出遅れても、何頭か弾き飛ばしてまずまずの位置に上がることができる。弾き飛ばされるのは昔ならソネットブログに多く、最近はシーサーに多い気がする。なぜかは知らないが。

まとめると、普段から地道に馬体づくりに精を出すことである。専門性を意識し、読者貢献度の高い記事を少しでも多く書いていくのだ。そしてブロガーやサイト運営者は、ある種の流行産業であることを自覚し、アンテナを広げ時流に対し先手先手を打っていくことも必要だ。強い企業も同種のことを心がけているはずだ。強みとされる分野を持ち、ユーザーに良心的なサービスを与え続け信頼残高を高めていく。そして次の時流を時間をかけて予測、考察していく。ブロガーやサイト運営者も、成功すれば独立事業者の要素を持つのだから経営視点を持つのは当たり前のことである。ただし、もし気づいたらもう流行前夜になっていたという場合は、斜に構えてやり過ごすのではなく自分ならではの特殊具体性の強い記事をエントリーし奇策を仕掛けるのである(マーケティング本にもそうある)。普段ブロガーやサイト運営者は、普遍一般性の高いキーワードを狙ってこその「仕事」なので正反対の切り返しが必要だが、その辺りの機動力も必要だ。最後に流行を追うのは大切だが普段の振る舞いが流行の際にこそ問われるということを強調したい。少しでも良い記事を書くことに勝ることはないのである。

内容が関連する記事

月収50万を自慢する学生ブロガーに致命的に欠落している点 - 健康じゃーな

テレビ局が末期症状 プライドはもう「捨てま」したか?~セブンの小籠包はCMでないという論法~ - 健康じゃーな

広告の終わり 専門家の終わり - 健康じゃーな

追記 上の考え方はあくまで一例です。経験が浅い間は、筋肉とか偉そうなことを言っている場合でなく、空振り覚悟で時流に乗って記事をエントリーすべきです。また、質より量という面も一概に否定するものではありません。

再追記 以下のエントリーが参考になります。流行に乗るサイト運営は、正しい方向で努力しても成果の期間が短いため苦労も多いものです。  

トレンドサイト運営で面白い経験をしたので、感想や出口戦略などを書いてみる - MUTANT