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共産党勝って原発なしサンキュー~新潟県知事選~

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自由民主党稀代の大物、われらが田中角栄のおひざ元に、共産党推薦の知事が誕生したことに驚いた。一度寝床に入ったのに、目が冴えてこのエントリーを書いている。

皆さあーん。新潟は半年も雪の孤島だ。この雪をなくすため上越国境、三国峠の山を削って平らにする。削った石や土を新潟の海に埋めて佐渡と陸続きにするんだ。三国峠が平らになると、水気を含んだ冬の雲は新潟に降らせない。関東平野まで行く。海の手前で東京の野郎どもの上に雪が落ちる。

若き、角さんの名スピーチだ。深雪に苦しみ、佐渡汽船しか交通がない佐渡島を抱え、東京との落差に苦しむ新潟県民の心をわしづかみにした、壮大な比喩は、いまもその価値が1ミリも衰えることはない。

その新潟県に、あろうことか、共産党推薦の知事が誕生した。野党系の知事は県で初めてだし、共産推薦の知事ももちろん初。最大の要因は、柏崎刈羽原発の再稼働問題だ。

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柏崎刈羽原発のある柏崎市は、何度も訪ねたことがある。県都から遠く、交通の便が悪い。観光的にも多くの資産はない。ブルボンの本社があるが、経済的には厳しそうだ。少し寂しい駅前には、クジラの花壇が華を添えていた。

角さんは、貧しかった新潟に、早期に上越新幹線を引き、大きな変化をもたらした。柏崎市(旧刈羽郡二田村)出身の角さんが、地元に原発を誘致したのも、その流れだろう。

しかし、やはり、福島の事故は大きかった。暴走一歩手前の福島原発に対し、空から水をまくという原始的な手段しか、もはやなすすべがなかったこと。何とかなれと、その様子をテレビの前で固唾を呑んで、祈るように見守っていた、あの日のことは忘れられない。そして、非常に言いにくいことだが、どんなに安くても、スーパーで福島産と書かれた野菜には、なかなか手が伸びない。

新潟は、今は日本有数の米どころだが、水田の開発には非常な苦労をしてきている。例えば、お菓子メーカーの名前でも知られる、新潟駅の南方にある亀田郷は、新潟有数の米どころだ。しかし、元は砂丘に囲まれた低湿地だった。葦の根が腐敗した堆積物の上に作られた水田は、豪雨で田んぼごと流れ去ったこともあるという。いまでこそ毎秒60トンの排水能力を持つ強力なポンプが24時間稼働し、治水に成功しているが、当時の農家の苦労は大変なものだっただろう。

柏崎刈羽原発にもしものことがあれば、そうした先人の努力は全て無に帰してしまう。保守の牙城だった新潟県で、共産党推薦の知事が選出されたのには、そういった背景もあるのかもしれない。候補は本来保守系で、諸事情から共産推薦推薦になったとのことだが、共産党は、HPによると、現在海外での武力行使、大増税、ブラック企業を重要な政策テーマとしているようだ。電通の若手社員の過労自殺が注目された矢先でもあり、これらのテーマは、国民の命に関わる問題と言えるだろう。原発再稼働も同様だ。

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この写真は新潟県のある駅から撮影した。どの規模の駅だと想像するだろうか?

何と新幹線の浦佐駅である。浦佐駅には角さんの銅像がある。浦佐の人たちも、今回ばかりは共産党推薦の知事に投票したのだろうか?もしそうだとしても、角さんは「みなの命に関わることだ。今回は、よっしゃ、よっしゃ!」と笑って許してくれるだろうか?

正規の公認候補でないとしても、従来の新潟は、共産党の推薦がつくと票が減るような土地だったはずだ。保守の牙城で地殻変動が起きた。山が動いた感がある。三国峠の向こうで起きた、命に関わる選択は、東京で厳しい条件のなか働く若い人たちにとって、何らかのメッセージとなるのだろうか。

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元ネタ(1997年 週刊新潮)は、保守系メディアが、政権党による大増税に否定的な姿勢を見せたことで、話題となった。

訂正:共産党系の知事から共産党推薦の知事に表記を改めました。当選した米山氏は、系統で分類すると、保守系に当たるというご指摘があったためです。

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